ちょっと映画が好きなだけ Part.1 『天気の子』
このブログは特別知識があるわけでない人から見た映画の感想を書くものです。
全てがアバウトな進行になると思います。
三日坊主で終わるかも。
とりあえずネタバレは全開でやってみます。
観た人向けです。
記念すべき最初のタイトルは『天気の子』
監督:新海誠
公開:2019
ジャンル:アニメーション
洒落た書き方なんてできないんで結論から。
"前作『君の名は。』の方が印象としては残るけど内容としては前作を上回ってた" って感じです。
印象に関しての話を少し。
前作が私の観た初めての新海誠監督の作品だったこと、扱われる事象が隕石と天気であることから、しょうがなさも否めないかも。
あと、今作はスクリーンで観れなかったのも...。
終わり良ければ、ということもあるので先に好きじゃなかった点、後に好きだった点を書きます。
今回、好きじゃなかった点は言い表しづらく、かさばったのであんまり読まなくてもいいかも。
【好きじゃなかった点】
○陽奈と狂った世界の釣り合い(細かいよ)
○音楽
今作の世界は天気の狂った世界。
最重要人物であるヒロイン陽菜(ひな)が天気に干渉する能力を持つことでストーリーが動きますが、予告編でのセリフ「決定的に変えてしまった」からも伺えるとおり、天気への干渉はペナルティを伴うものだということが示唆されていきます。
実際彼女は能力を使うたびに身を削り、物語後半でこの世界から消滅、世界の天気は安定。
そこで主人公帆高(ほだか)は、陽奈の居る狂った世界か、陽奈の居ない天気の安定した世界かを選び、悩む間もなく彼女の存在を望むわけです。
この構造を見て、ゲーム、Life is Strangeに似ていると感じました。
ざっくりいうと、友人の死か街の崩壊かを主人公の能力をもって選ぶストーリーです。
このゲームでは、能力のペナルティを受けてでも自分の信念を通すか、現実を受け入れるかを迫られる一方、
天気の子では、能力によって元々狂っていた世界を救うか否か、という選択だったように思えます。
簡単に表すとこう
つまり、Life is Strangeでは友人と世界を天秤にかけるわけで、当然重みのある選択、ストーリーになります。
一方天気の子では、自身と既に狂っている世界を天秤にかけるわけです。
長々と説明しましたが要するに、陽奈が世界を救う理由がやや薄かったというか、ここの選択においてあまり緊迫していなかったように感じました。
平たく言うならば、陽奈に世界救う責任はないんよ...って感じ。
勿論ここで話した以上の物語があるわけですが、自らの存在を削ってまで世界を救うほどの感情の補完には足らなかったかな、と。
好きじゃなかった、と言うよりも納得できなかった、に近いので、2回目観たら変わるかも。
音楽に関しては少しだけ。
簡単に言えば、かなり好きじゃなかったです。
前作『君の名は。』では、物語終盤に流れるような曲を予告編の段階から多分に聞かされた状態だったので、観ているときにもBGMとして耳に入ってきましたが、今作では前作ほどのPRによる刷り込みがなかったため、歌詞が悪い意味で耳に入ってきてしまったので、クライマックスに集中しきれなかった気がする...。
(あとどっかでやたら大丈夫って言ってて鬱陶しかった。)
【好きだった点】
○アニメーション
○キャラクター
○災害の答え
アニメーションは言わずもがなです、やっぱり素晴らしかった。
前作の都会チックな東京の描き方よりも好きだった。
主人公とヒロイン以外のキャラクターがとても良かった。
特に陽奈の弟の凪(なぎ)は個人的に凄く好き。
サイドのキャラクターが主人公を助けるシーンの高ぶりは君の名はの避難計画のシーン同様大きかった。
災害との向き合い方が前作と反対に、受け入れる方向だと分かった時はちょっと感動した。
正直前作の、(特に代償もなく)災害を無かったことにできてしまった点はあんまり好きじゃなかったので、水に沈む東京を美しく描いていたのはとても良かった。
日常と災害を融合させる新海誠監督の2つの相反する答えが観れてスッキリした感じ。
【最後に】
やっぱり監督の作品は万人が楽しめる、かつベタすぎないとても稀有なものだと思います。
ただ、やっぱり全体的に漂う新海誠チックな明るさを好きになれない人もいそうだなと感じるし、自分たまにのぼせます。
めっちゃ好き、とはならなかったけど人気の理由が前作よりも分かった気がします。
きっと人気作だし再上映もどこかでされるだろうからその時はスクリーンで観たいなと。
あと、初めてブログ書いたけどこんなにも自分が文章をまとめるのが下手だとは思ってませんでした。
文章の量に対して言いたいことが全然言えてません。
頑張ります。
ではまた。